フィンテック、ハイパフォーマンスコンピューティング分野などに向けてFPGAアクセラレータボードを用いた高速化サービスを提供
マルチコアCPU/GPU/FPGAを用いた高速化技術のグローバルリーダーである株式会社フィックスターズ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:三木 聡、以下フィックスターズ)は、9月19日ザイリンクス社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO Victor Peng)とFPGAアクセラレータボードに関するVAR(付加価値再販業者)契約を締結しました。この契約により、ザイリンクス社のFPGAアクセラレータボードをベースとしたシステムを構築し、通常のCPUによるソフトウェア処理では時間のかかる処理を高速化してシステム性能を最適化するサービスを提供します。注力分野として、金融市場やハイパフォーマンスコンピューティング分野を中心にサービスを展開する予定です。
金融市場はフィンテックに代表されるように従来の手法を置き換える新しい技術が次々と導入されています。アルゴリズム高速取引と呼ばれる高頻度取引(HFT:high-frequency trading)などにいち早く取り組むことは、国際競争を勝ち抜くために大切です。しかしこのような取組みには最先端の技術をシステムに組み入れる必要があることから、大手金融機関でも独自でサービス開発を行うのは難しい面がありました。
ソフトウェアの高速化サービスを得意とするフィックスターズは、早くより金融分野でのサービス開発の支援に取り組んできました。2014年にはみずほ証券のデリバティブ評価システムを従来比30倍に高速化しました[1]。2019年にはFX市場で業界トップクラスの取引高を誇るワイジェイFX株式会社のFPGAを利用した超高速取引システムの研究開発プロジェクトに開発サービスを提供しました[2]。今回のザイリンクス社とのVAR契約の締結により、従来のFPGA設計サービスに加えて、よりお客様のシステム性能の高速化を提案、提供できるようになります。
今後も両社はFPGAアクセラレータ分野での協業関係を強化し、お客様のニーズに応えるソリューション提供を強化してまいります。
[1] みずほ証券様の高速化事例のプレスリリース
https://news.fixstars.com/2437/
[2] ワイジェイFX様のFPGAを利用した超高速取引システムのプレスリリース
https://news.fixstars.com/2116/